第32回笹川流れマラソンレポート(その2)
(前回、スタートまで→第32回笹川流れマラソンレポート(その1))
ウォーミングアップを済ませ、スタート地点に整列します。
スタートブロックは分かれていないので、前から並んでいきます。
寒かったのでギリギリまでアップをしてから並んだので真ん中よりも後方からのスタートでしたが、全体でも千人もいないので、スタートロスは1分もありませんでした。
天気が悪くても海岸はきれいだけれど、道路の勾配は気になり始めるとずっと気になる
この大会のコースは海岸沿いの道路を往復するので、名勝笹川流れを堪能することができます。
前回からちょいちょい話しているように、この日は朝から雪がちらつき、控え目に言って、冬みたいな日でした。
それでも間近でみる巨岩は迫力があるし、白波が打ち寄せるのも見ていて飽きないものでした。
ただ、海岸線って、自然の地形じゃないですか。道路がまっすぐ作れないんですね。
コースは常に上っているか下っているかで、それも含めて楽しいのですが、最後まで気になって走りづらかったのが、カーブごとにある「バンク」。
道路の内側と外側で勾配をつけてあって、足をおくたびに違和感があって、結局最後まで慣れませんでした。これを楽しめる余裕のある大人になりたい。
それ以外はすごく快適で、約4kmごとにある給水はホスピタリティにあふれ(紙コップが散乱すると、後片付け大変だろうに「適当に捨ててってー」って言ってくれたり)、沿道からの応援も温かく、マインドフルネスな時間でした。
給水ではスポドリと水を何回か間違えて取ってしましましたが、完全に僕の不注意です。
【往復あるある】復路の向かい風でそれまで追い風だったことに気づく
マラソンをしていてよく聞くのが「潰れる」ということ。
フルマラソンだと、30kmの壁、なんて表現をされます。
これまで何度も潰れてきて感じるのは、僕がハーフマラソンを走る場合、10km地点でペース維持がつらいと感じたら、その後のペースをいくら落としても潰れるということ。
反対に、10km地点で著しいダメージさえなければ、残りをどんなに強気のペースで走っても最後まで脚がもちます。
(どんなに強気でも大丈夫なのは、小心者で不相応なペースで走る冒険ができない僕の性格ゆえです。
今回はどうだったかというと、低温と雨(氷雨)のおかげで発汗が少なく、元気いっぱいです。
ゴールまで何人抜けるかなぁなんて皮算用しながら折り返すと、風!
さっき格好つけて潰れない!!と宣言しましたが、それまでのペースが追い風ドーピングによるものだとわかった今、僕は極めて謙虚に振る舞います。
失礼します、と先行集団に心の中であいさつして後ろにつかせてもらいます。
このペースはいささかゆっくりすぎるからペースアップしたいけど、向かい風を浴びながら走るのは寒いから避けたいなあ。
トンネル内は風も弱い(かもしれない)し、カーブが多くて進行方向も変わるからそんなに気にならない(かもしれない)!
それから約10kmにわたり、風速はまちまちでしたがおおむね向かい風、終盤には路面にうっすらと雪が積もるという印象的なコースでした。
(人家が並んでいるところは風も遮られるし、応援してくれるしで、とても温かい気持ちになりました。ありがとうございました)
最後の激坂は、それまでの肯定的な感情をなくすのに十分でしたが、天気以外は穏やかな楽しい大会でした。
ゴール後は、完走証をもらって、あおさ汁をいただき、帰路につきます。
この間、靴がドロドロになるので、替えの靴をお忘れなく。